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【映画祭リポート】アヌシー国際映画祭2025で深夜の熱狂!新作ホラー・アニメ映画『ナイトメア・バグズ』が拍手喝采の中で上映!

  • zelicofilm
  • 7月21日
  • 読了時間: 4分

更新日:7月22日

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新作ホラー・アニメ映画『ナイトメア・バグズ 心霊蟲』が、アニメ映画祭の世界最高峰、アヌシー国際アニメーション映画祭2025に選出され、6月13日に上映された。

ミッドナイトスペシャル部門という深夜11時からの上映にもかかわらず、千人近い観客が集まり、総監督の福谷修が登壇。上映後には拍手喝采を浴び、大成功に終わった。この映画祭の模様をリポートで紹介する。


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『ナイトメア・バグズ 心霊蟲』(2025)は、アニメーション作家、坂本サクが監督・アニメーション制作・原作・脚本・音楽の5役をこなし、福谷修が総監督・製作・プロデュースを務めた新作ホラー・アニメーション映画。

いわくつきの巨大集合住宅を舞台に、女子大生のりんと、女子高生のたまひが様々な怪異に巻き込まれながら、隠された謎に迫る。

 

坂本監督の過去の作品、ファンタスティック映画祭の最高峰・シッチェス・カタロニア国際映画祭で正式上映された『アムリタの饗宴』(内田真礼主演)と、2019年のアヌシー国際アニメーション映画祭に招待上映された『アラーニェの虫籠』(花澤香菜主演)を、新たな解釈の元、新カット、新シーンを加えて再構築した海外向けの作品。日本公開は未定。


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1960年にカンヌ国際映画祭からアニメ部門が独立して生まれた、世界最古・世界最大規模のアニメ映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭。かの手塚治虫先生も参加時に「この世の天国」と評した、南仏の“世界一美しい映画祭”だ。

 

プロ、アマを問わず、約100カ国から4,000本近くのアニメ映像作品(各部門合計)がエントリーされ、約110本の作品が選出、上映される。毎年12万人を超える来場者でにぎわい、その熱狂的な盛り上がりは今やカンヌを上回るほどと言われる。

 

そんなアニメ界最高の舞台で、新作ホラー・アニメ映画『ナイトメア・バグズ』がミッドナイトスペシャル部門に選出され、上映される連絡が届いたのは今年の5月。

 

急遽、総監督の福谷修が舞台挨拶で登壇することが決まり、渡仏することになった(アニメーションを手掛けた監督の坂本サクは残念ながら都合がつかず、参加を断念)。

 

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福谷は飛行機を乗り継いで計13時間かけて、スイスのジュネーブ空港に降り立ち、さらにタクシーで1時間かけて、フランスの南東部の町アヌシーに到着した。


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上映に先立ち、映画祭に併設される世界最大のアニメの国際マーケット、MIFAを訪問。


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ジャパン・ブースで、『ナイトメア・バグズ』など、今年の映画祭で上映される作品を紹介していただいている。福谷もポスター展示の壁にサインし、パーティーにも少し参加。


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今回、『ナイトメア・バグズ 心霊蟲』が選出された「ミッドナイト・スペシャル部門」は、実験的で先鋭的、スリリングな映像表現が魅力の意欲作が、厳選してレイト上映される人気プログラムだ。

今年2025年のミッドナイトスペシャル部門にて『ナイトメア・バグズ 心霊蟲』と共に上映される日本映画は、公開中の『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』や、スタジオ4℃の話題作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などがある。


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いよいよ『ナイトメア・バグズ』が上映される映画祭のメイン会場「ボンリュー・グランデ・サール」へ。

6月10日と13日に上映され、舞台挨拶を行う13日は、なんと映画祭の全プログラムの大トリでの上映。大変な栄誉ながら、キャパ950人のメイン会場で、上映は深夜11時からだけに、観客の入りが心配されたが……。

 

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上映前には早くから観客の長い行列が!みんな、『ナイトメア・バグズ』を楽しみにしているとのこと。


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最終的に満席に近い観客が集まり、ほっと一安心。


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いよいよ舞台挨拶が始まる。


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非常に緊張しましたが、MCの方や、通訳をしていただいた風早氏のおかげで、なんとか終えることができました。


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上映中は映像美あふれるシーンや、幻想的なシーンで、何度も拍手が起こり、予想以上の好反応。

 

エンドロールでは拍手喝采となり、凄い盛り上がりだったため、再度登壇し、観客の皆さんと記念撮影。


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すでに深夜1時を回っていたので、ロビーでのサイン会は難しかったものの、会場の外で待っていた観客の皆様に即席のサイン会。


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↑観客のSNS(英語の原文を翻訳)。



翌朝には帰国の途に就くというハードスケジュールでしたが、忘れられない時間を過ごすことができました。

 

なお、『ナイトメア・バグズ』の日本での公開は未定。進展があり次第ご報告します。




【『ナイトメア・バグズ』アヌシー国際アニメーション映画祭2025出品情報】

 

■映画祭『ナイトメア・バグズ』紹介ページ

 

■ミッドナイトスペシャル部門ラインナップ

 

■アヌシー国際アニメーション映画祭・映画祭TOP

 
 
 

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